7/19/2012

大津市中2いじめ自殺について 4

大津市中2いじめ自殺について、最も世間を騒がせる原因のひとつとなったのが、大津市教委の対応の拙さだ。

前回の投稿にも引用した大津市教委、加害生徒?に確かめず…中2自殺(YOMIURI ONLINE)にあるとおり、加害者とされる者に対して事実確認をしないなど言語道断。全く信じられない。疑ってかかるもなにも、聞き取り調査はそういった態度で臨むものではなかろう。どうだったのか、まさに事実を確認するために行うべきこと。この初動における態度のうやむやさ、無責任さがこの問題を大きくしたと言っても過言ではなかろう。

また、大津中2自殺 市教委、県教委に報告書提出せず(YOMIURI ONLINE)によると、「市教委が、原因とされるいじめについての正式な報告書を現在も県教委や文部科学省に出していないことがわかった。(中略) 文科省が2006年12月に出した通知(「児童生徒の事件等報告書について」)によると、児童・生徒の自殺、犯罪など重大事案が発生した場合、各市町村教委は概要やその後の対応などを報告書にまとめ、都道府県教委を通じて提出することになっている。 だが、今回の問題について市教委は、県教委に口頭やメモでの簡単な報告をしただけで、正式にまとめた報告書は提出していなかった。文科省には、県教委から口頭で伝えられるだけにとどまっていた。」とのこと。

このことから、市教委が中学生の自殺を軽んじてるとしか思えない。すなわち、重大事案として取り扱わなかったということ。これについては、対応が拙いどころの話ではなく、業務怠慢も甚だしい。市教委としての業務怠慢ではない。人間としての業務怠慢、人として最低限為すべきことすらしていない。それで教育委員だというのだから怖ろしい。

一方、教育委員、反省の日々…大津・中2自殺(YOMIURI ONLINE)によると、「民間から同市の教育委員に就いた2人が読売新聞の取材に応じ、『我々も早くから適切に対処すべきだった』などと、十分な責任を果たせなかったことを悔やむ思いを打ち明けた。『ご意見番』『お客様』としばしば形骸化を指摘される教育委員だが、2人は『反省を踏まえ、何をすべきかをしっかりと考えたい』と語った。」という。

さらに続けて、「『当時、我々が報告を受けた内容と、最近の報道には大きなギャップがある』。全校アンケートで明らかになった様々ないじめ、学校が見逃した実態。知らなかったことがあまりにも多いことに当惑したという。
『事務局が十分調査して説明したと信じていた。当初から問題に気付き、もっと突っ込んだ質問をして、真相解明につなげるべきだった』。いまは自戒を込めて、再発防止策について考えているという。」とのこと。

ここでもまた、責任のなすり合いか。事務局を信じてたと? つまり事務局が悪いと言いたいのか? 何のための委員会組織だ? 組織は人。組織の在り方、制度に問題はあるかもしれないが、今の制度でも人(委員)がちゃんと責任を果たしていればこうはならなかったのではないのか?

学校、市教委、教育長の対応の拙さは、上げればキリが無い。

日本人らしく、誠実に事に当たろう。

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