6/27/2017

対北海学園大学定期戦

第63回東北学院大学対北海学園大学総合定期戦アメリカンフットボールの部が、6月25日(日)、北海道学生アメリカンフットボール連盟による「すずらんボウル」の第一試合として行われる予定だった。

ところが当日は未明から雨が降り、会場である円山競技場(札幌市中央区)が使用できないということで、試合は中止となってしまった。仙台から遠征していたKayaksにとってはとても残念なことだったが、北海学園大学の皆さんが手配してくださり、清田グラウンドでスクリメージ(練習試合)を行うことになった。急な準備でいつも以上にご負担をお掛けしてしまった北海学園大学の皆さんには、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

さて、話は前後するが、私は今回、校務のため付き添いできなくなった部長先生の代わりに副部長として遠征に付き添った。
実は今年の春先、部員が金髪頭で新入生を勧誘している姿を見て、もう付き合いきれん!と副部長辞任を監督とOB/OG会幹事長に申し入れていたのだが、学内事情もあってずるずると続けてきてしまっていた。
どうしていいものか自分でも悩んでいたところに、部長から代わりに遠征付き添いに行って欲しいと言われ、ちょうど仕事の都合もついていたので(部員たちとは別行程だが)北海遠征に行くことにしたのだった。

そんな個人的事情もあって、せっかくの北海遠征なのに試合が中止となって本当に残念だったが、ほとんど試合と同じようなスクリメージを見ることができて、なんとなくほっとした。任せられた仕事を全うすることができた安堵感か。

当初試合開始は10時の予定だったが、スクリメージは12時半に始まった。
大幅な時間変更のため試合に出れない部員が出たらしく、北海学園大学のOB数名にKayaksとして参加していただいた。

序盤は、雨の影響もあってか、お互いに良いプレーもあればミスもあり、点を取られたり取り返したりの接戦だった。
しかし、地力に勝る北海学園大学ゴールデンベアーズが徐々にペースを上げ、12分×4クオーターが終わってみれば、12対56(ぐらい)の大差でKayaksは敗れてしまった。

北海学園大学は、個人的身体能力の非常に高いチームだった。
まだ、チームプレーとしては荒削りなところもあるが、ハマった時にはずば抜けた身体能力を生かした好プレーで、ロングゲインやロスタックルを量産していた。システム的に精度を上げていけば、秋に北海道代表としてパインボウル(北日本大学王座決定戦)へ進んでいく可能性は極めて高いと言えるだろう。

身体能力だけでなく、リーダーシップを発揮できる選手が多くいることも、外から見ていてよく分かった。勝利への意欲があり、自分たちの手で歴史を作っていくということを現実的なシナリオとして考えることができる賢さを持ち合わせているように感じた。そうでなければ、僅か数年でこれだけ強いチームを作り上げることはできない。

それでは、Kayaksはどうだったか。
残念ながら大差で敗れた得点差以上の差があったと感じた。
確かに、遠征のためコーチ陣が不在で監督ひとりがサイドラインにいるという状況だったが、それにしても試合をする準備が全くといって良いほどできていないように思えた。部員数が少ないということは昨日今日分かったことではなく、ずっと毎日それで練習してきているはず。試合こそがフットボールであり、練習はそのための練習である、ということを再認識すべき。技術の修得だけが練習の目的ではない。

それでも、今年のチームにはここ最近では最も高いポテンシャル(potential=潜在能力)を感じるのも確か。プレー自体の出来だけで言えば、得点差ほどの差は無かったと言える。

準備不足と共に気になったのは試合運びのまずさ。
まずさというか、気にしなさ、というべきか。
どのスポーツでも、今、ここ、っていうポイントがあると思う。そこを見逃しているというか、全く我関せずって感じでプレーしている。いつも同じ。だから迫力を感じないし、守りやすく攻めやすい。いわゆる勝機を見逃しているのだから、勝てなくて当然という言い方もできる。本当にもったいない。

それからもうひとつ。チームが一丸となっていないように感じた。みんなで同じ勝利への地図を見ているのか、その地図の読み方を間違っていないか、今のうちに確かめ合っておくといい。規律(discipline)がフットボールにおいて重要な要素であることを再認識すべき。ポテンシャルをポテンシャルのままで終わらせてしまうのはもったいない。

と、まぁ、評論家気取りでいろいろ書いてみました。ご批判はどうぞコメント欄にお願いします。