先週8日(土)、Kayaksの追い出しコンパが仙台国際ホテルで開催され、私も出席してきた。
今回の主役である4年生は、私が監督をしていた頃の最後の学年で、これでグラウンドで共に過ごした部員たちが皆巣立っていってしまうと思うと、いつも以上に感慨深い追い出しコンパ…になるはずであった。
しかし、なぜか今回、卒業していく4年生たちからの挨拶が省略され、前主将が代表して挨拶を述べるのみ。初々しい新歓コンパでの自己紹介から、4年間でどれだけ成長したかを見るのが楽しみだったのに、とても残念な追いコンとなってしまった。
部員たちには、何を目的として自分たちが行動しているのかを具体的に考えて欲しいと、コンパのあとに伝えた。
追いコンは、3年生の新主将がグダグダと4年生に送辞を述べる会ではない。元々は、Kayaksの追いコンにそんなやり方は無かった。ある時の主将がどうしてもしたい、といって始まったこと。それ自体は別に悪いことではない。しかし、それがメインでないのは誰がどう考えても明白であろう。それで時間を費やして、主役である4年生の挨拶を省くなど、まさに本末転倒である。
関連して、気になることをひとつ。
大学の課外活動団体の主役は、学生たちである。主たる活動はもちろんのこと、コンパの類の行事も主役は学生たちでなければならず、OB/OGやコーチングスタッフが出しゃばるべきではない。
フットボールとは、具体的に言えば試合のことであり、練習がフットボールではない。言ってみれば、壁打ちがテニスでない、キャッチボールが野球でない、といったのと同じこと。ルールに則って相手と得点の多寡を競うのがフットボールという競技である。そして、その主役は、部員たち、すなわち選手であり、マネージャーでなければならず、試合の主役は部員たちであるということが言える。
唯一、コーチングスタッフが目立って良いのは、練習の時だろう。ここで部員任せでは、コーチをする意味が無い。
OB/OGはスタンドで目立とう。大声を上げて、声援を送ろう。そして、部員たちの活躍を温かく見守ろう。
出しゃばってばかりの私が言うのも何だが、最後の教え子たちが卒業していなくなるので、最後のお小言だと思って、聞き入れてやってください。