【MSN産経ニュース】
「今やるべきは子供たちの声を聞くこと」“夜回り先生”水谷修氏、橋下市長の手法を批判
2013.1.17 19:28 [体罰問題]
大阪市立桜宮高校の体罰問題をめぐり、“夜回り先生”として知られる元高校教諭の水谷修氏は橋下徹市長を批判した。
「感情で発言、幼すぎ…予算で脅す暴力だ」
「市長として純真な気持ちで対応しているのはわかるが、あまりに考え方が幼く、感情だけでものを言っている。そして現場のことを何もわかっていないと感じる。
実際に自殺した生徒が体罰をどう捉え、何に悩んでいたかに加え、学校の対応や責任がどこにあるか、今まさに調査中している最中だ。この時点で、入試中止や先生たちの総入れ替え、それを実行しないなら予算停止とまで言及する段階ではない。
今まず、やるべきことは、ショックを受けている生徒たちの心の傷をどう癒やしてあげるかだ。民主主義の社会なのだから、子供たちの声も聞くべきではないか。子供たちは実際に今を生きている。
学校を混乱させて、結局犠牲になのるのは、また子供たちだ。橋下市長のやり方は、叩かれたからたたき返すという暴力と同じだ」
【引用ここまで】
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私も水谷氏に同意する。
自分の言ったとおりにしなければ予算凍結って…市長が言ってることって、「体罰」と同じじゃないの?!
この高校が教育の現場なのであれば、これからも教育の現場であろうとするならば、まず生徒と先生で今回の事件について話し合うべきではないだろうか。生徒も先生も事実に背を向けず、とんでもなくツラい出来事だったけど、亡くなった彼のためにも事実を受け入れ、それがどういう意味を持つのかを徹底的に話し合うべき。ホームルームでも、部活でも。
だから、部活を活動停止になんかしちゃダメだ。クラブごとに集まって、顧問の先生を交えて、徹底的に話し合わなきゃダメだ。練習だけが部活動だとでも思ってるのか?
何のために課外活動を学校でしてるんだ? 正課で学ぶことができないことを学ぶためじゃないのか? バレーやバスケの技術や戦術を身に付けるためだけじゃないだろう? それを通して、何を学ぶか、何を教えるかだろう?
中学も高校も大学も、基本的には同じだと思う。学校の課外活動団体である以上、教育活動でなければならない。建前で言ってるんじゃない。本気の本音。ただ勝利を追い求め、技術を教えるだけ、身に付けるだけというなら、学校じゃなくて地域のスポーツクラブとかでやって欲しい。もっとも、本気で勝利を目指してるスポーツクラブは、人間教育もしっかりやってると思うけどね。でないと、ホントに強くはならない。そう思う。
学校の課外活動で勝利を追い求めるのって、一番中途半端なんじゃないかな? 技術指導だって先生や卒業生が教えるからトップレベルとは言えなかったり、勝利に固執する分、人間教育が疎かになったりして。それで誤った認識が生まれて、今回のような悲劇が起こった。もちろん、全部が全部そうだとは思わないし、一所懸命指導されている人をたくさん知ってるけど、でも今回の事件を通じて感じるのは、やっぱりそういうところ。
課外活動の持つ意味、素晴らしい存在意義を今一度考え、見つめ直す機会なんだと思う。
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