3/08/2013

2014年度以降の募集停止決定

【河北新報】
東北学院大の法科大学院 2014年度以降の募集停止決定

 学校法人東北学院(仙台市青葉区)は7日の理事会・評議員会で、東北学院大法科大学院(ロースクール)の2014年度以降の学生募集停止を正式決定し、同日文部科学省に届け出た。
 斎藤誠副学長らが宮城県庁で記者会見し、「入学者が年々減少し、近年は教育活動に不都合が生じるほど深刻な事態に陥っていた」と募集停止理由を説明した。
 入学者減の背景については「3000人に増やす目標だった司法試験の年間合格者が2000人で足踏みとなり、それに伴って法科大学院への進学希望者が全国的に減少したあおりを受けた」と述べた。
 東北学院大の法科大学院は2004年開設。これまでに約230人の学生を受け入れた。修了生から22人の新司法試験合格者が誕生している。
 04年度は57人だった入学者が12年度には2人まで減少、新司法試験の合格率も全国平均を大きく下回る状態が続いていた。
 12年度の在籍は学生28人と、司法試験挑戦などを理由に修了後も在籍する研修生49人。東北学院大は7日、在校生向けの説明会も開いた。13年度は募集を終え、4人が入学を予定している。
2013年03月08日金曜日
【引用ここまで】
--
既に幾つかの新聞記事をこのブログでも紹介し、東北学院大学公式ホームページでも昨日発表されたとおり、法科大学院(ロースクール)の2014年度、つまり来年の4月入学者の募集を停止することが正式に決定した。

土地売買等同様、今回の決定もそこに働く者が新聞記事を見て知るという何とも気分の良くない段取りの悪さは別として、その決定自体は誰もが納得せざるを得ないものだと言えよう。

いわゆる新司法制度自体が決して上手く機能しているとは言えない中、大都市圏で多くのロースクールが鎬を削り、地方の私立大学としては何とか地元で活躍する弁護士を育てようと努力したのだろうが、残念な結果となってしまった。

施設設備については、大都市圏のロースクールに勝るとも劣らないものを誇る本学だが、司法試験合格者数の伸び悩みは進学希望者の伸び悩みにつながり、今回の結果を導いたと単純には考えられる。これが他の研究科、あるいは学部に当てはまることがないように、それぞれが十分に検証し、改めるところは改め、より良い大学を目指していきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿