8/18/2017

「夏ボラ」雄勝 3日目 その1

雄勝で迎える2回目の朝も雨でした。だいたい毎日、夜の間強く降って、日中は小雨〜霧雨たまにどんより曇り空、みたいな天候。「夏ボラ」らしくスカッと晴れて欲しいとも思ったけど、晴れて気温が上がれば作業はしんどくなる。そういう意味では、天候に恵まれたのかな?


この日は、朝飯前のひと仕事。
昨夜、湾の入り口付近で流した灯籠が岸まで流れ着いているので、それを回収して分解する作業。海からの回収は地元の方がしてくださっているので、集めて分解するのが学生たちの担当。


こんな風に集めていく。



雨でぬかるんで足元が不安定だったが、みんな協力して作業は捗った。



灯籠は、土台となる細長い板を釘1本で十字に固定し、突き抜けた釘にロウソクを立て、板の四隅に細い丸棒を指して、丸棒に黄色や赤のパラフィン紙を巻きつけている構造。
分解作業は、パラフィン紙を外して丸棒を抜き取り(折って取り)、丸棒、ロウソク、釘、板に分別していく。



自然と流れ作業が成立し、効率よく分解していく。この日までに過ごした僅かな時間で、阿吽の呼吸で動けるようになるのだから、学生たちの可能性にはいつも感心させられる。


ご挨拶をして、回収作業はほぼ予定どおりの時刻に終了。


さぁ、ひと仕事終えた後の朝食は、もちろん、やっぱり、おにぎりです。


この日、朝食後の午前の作業の前に、一般社団法人雄勝花物語代表の徳水利枝さんからお話しいただいた。


「雄勝花物語」は、東日本大震災の巨大津波で壊滅した石巻市雄勝町を「花と緑の力」で復興するために、被災した住民が立ち上げた復興プロジェクト。その活動拠点である「雄勝ローズファクトリーガーデン」は、徳水利枝さんのご実家があった場所とのこと。震災後、徳水さんが植えられた1本の花が元となり、地域住民はもとより、多くのボランティアが参加して現在の美しいガーデンが出来上がった。

復興道路の建設により移転することになったが、そもそもご実家のあったこの場所であることはとても重要なことだったろうし、震災以降、多くの住民、ボランティアが力を合わせて作り上げてきたガーデンを移転しなければならないというのは、想像以上に苦渋の決断だったろう。それでも徳水さんは、前向きに移転を考え、今よりさらに良いガーデン、地元の方が誰でも集える心安らぐ場所を作ろうとしている。その思いに多くの人が賛同し、ボランティアとして活動を支援している。ご興味のある方は是非、雄勝ローズファクトリーガーデンへ足をお運びください。

「夏ボラ」雄勝 3日目 その2につづく)

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