6/04/2012

対青山学院大学定期戦

6月3日(日)午後1時から、青山学院大学緑が丘グラウンドにおいて復活後2回目となるKayaks対青山学院大学ライトニングの定期戦が行われた。

結果は、20対57でKayaksの大敗。
昨年は震災後の練習不足もあって0対49と零封負けしたが、今年は得点できたとは言え、昨年以上の失点を積み重ねてしまった。完敗である。

前半は蒸し暑いぐらいの陽気、そして後半開始と共に雨が強く降ったり止んだりという空模様。ゲーム展開に影響があったのは確かだが、それは両チームにとって同じこと。Kayaksの力不足、経験不足、勉強不足、準備不足はどう贔屓目に見ても否めない。

この試合、目立って悪かったのはキッキングゲーム。
リターナーの個人的能力は決して低くないが、誰が捕球するかの声がけが疎かだったり、チームとして見た時にプレーに対する理解度があまりにも低すぎるように感じた。また、カバーチームもそれぞれに役割が与えられているようには感じられず、これはパントについても言えることだが、もっとプレーとしての重要さに気付くべきで、試合における約3割がキッキングゲームであるということを十分理解して準備すべきだろう。
そんな中、パンターはよく考えてプレーしているようで、彼のお陰でKayaksは比較的良いフィールドポジションを得ることができていた。彼の活躍が無かったら、あと3〜4タッチダウンは奪われていたかもしれない。

オフェンスについては、得点できたことは正当に評価すべきだろう。
力強いランで相手を振り切り、追いつかれることのないスピードで3つのタッチダウンを得ることができた。また、鹿野監督のプレーコールは相手の弱点を見事に突き、タイミング良く効果的に得点することができた。

しかし、終始キーとなるプレーを模索しながらもそれを決めかねたのは、結局はラインメンの力不足に他ならない。

力不足とは、文字どおり1オン1で相手より弱いというだけの意味ではない。当然、それも無い訳ではないが、オフェンスプレーをゲインさせることと1オン1で勝つことはイコールではない。チームあるいはユニットとしていかに相手より優位に立つかということをもっと真剣に考えていけば、どうしても1オン1では勝てないような強い相手からもゲインは奪えるようになる。

しかし、誤解しないで欲しい。
今のオフェンスラインに最も欠如しているのは、やはり力強さである。フィジカルな強さ、強靭な肉体、それが最も欠如している。本当にメシ食ってるのか? 本当に筋トレしてるのか? そう疑いたくなってしまうほど見た目にひ弱だ。本当に勝ちたいのなら、グラウンドでの練習だけでは不十分だ。というか、グラウンドでの練習というのはごく一部でしかない。何が自分たちに必要なのかを考え、もっともっと努力して欲しい。

それともうひとつ。
フィジカルな強さと同じくらい、メンタルな強さ、精神的な強さ、気迫も必要であり、今のオフェンスラインにはこれも欠如しているように感じられる。試合後半にバテたからどうだと言うのだ? バテたらだらだらしてて良いのか? 守るべきクォーターバックが倒されても仕方ないで済ますのか? 

そんなオフェンスラインはいらない。
どんなことがあっても、身を挺してボールを守る。全てのフットボール選手がすべきことを象徴するのがオフェンスラインのはず。バテて動けないなどということは、究極的には起こりうるが、現実的には自分の身を守って、動けるはずなのに動かないだけ。もちろん、フィジカルに鍛えてバテないようにするのは当然だが、バテたことがプレーを失敗する理由には決してならない。特にオフェンスラインにそれがあってはならない。誇り高きオフェンスラインにそんなことがあっては決してならない。

オフェンスライン讃歌のようになってしまったが、次にディフェンスの感想。
ディフェンスは、今回の遠征に担当コーチが帯同していなかったこともあって、定期戦の内容、結果がそのままチームの評価とはならないかもしれないが、決定的に言えるのは、タックリングが下手すぎるということ。

ビビっているのか?と思えるほど体の正面を外してヒットするため、全く相手が止まらない。止まらないどころか、スピードを落とさせることすらできない。トップスピードのままどんどんゲインされる。中央のプレー以外で相手を一発で倒したタックルは一度も無かったのではないだろうか?

フットボールはブロックとタックルに要約される。

昔から言われるこの言葉の意味を正しく理解して練習に励んで欲しい。

以上、久しぶりに辛口で投稿するが、決して惨敗だったとは思わない。
惨めではなかった。
皆一所懸命プレーし、監督も選手もマネージャーも、今の力を出し切ったと感じられた。だから悪いところがたくさん見つかったし、良いところもたくさん見つかった。その良いところ、自分たちのストロングポイントを自分たちで正しく評価し、それをこれからの練習で伸ばしていくことが大事なのではないだろうか?

頑張れ!Kayaks!

写真をFacebookで公開しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿