5/09/2012

元指導者のハシクレとして

元指導者のハシクレとして敢えて批判を恐れず言うならば…
この事件が元になって大学サークルの行事としての飲酒禁止、みたいにならないことを願います。

言うなれば、小さい子供の頃に殴り合いのケンカをしたことがないから加減の仕方が分からず相手を怪我させてしまったみたいなもので、酒の飲み方も本来経験からどの程度飲めるか飲ませるか自ら知るべき。昔はそんな加減の仕方を皆子供の頃からの経験で分かってた気がします。

でも今の子たちはその加減、いい塩梅というのを知らずに成長してしまっている。これは社会全体の変化によるもので、フットボール部に限ったことではないでしょう。

ならば、私たちオトナ、すなわち監督・コーチだけでなくOB/OGを含めた全てのオトナたちが皆でそれを教えていかなければならないのだと思っています。だからこそ未成年者の飲酒など言語道断。と言って、酒を飲むなと言うのではなく、二十歳以上の学生には「強要」ではない酒の「勧め方」を教えていくべきでしょう。

(Facebookに書き込んだコメントを再編集して再掲しました)


小樽商大アメフト部、強豪だが以前から酒量多い

北海道小樽市の小樽商科大学グラウンドで未成年7人を含むアメリカンフットボール部員9人が急性アルコール中毒とみられる症状で、救急搬送された問題は、同大の山本真樹夫学長が同部の活動停止を発表する一方、小樽署が関係者から事情聴取する事態に発展した。

未成年の危険な飲酒がなぜ、長時間にわたってキャンパス内で行われていたかについて、大学側は学生らから詳しく事情を聞いて、全容の解明を進めている。

◆2年生が企画◆

大学の発表では、バーベキューパーティーは、2年生部員の企画で7日午後3時頃に始まり、同5時頃に終わった。終了後も一部の部員はグラウンドに残って酒を飲んでおり、酔って具合の悪くなった部員は約200メートル離れた合宿所に戻ったり、部室として着替えなどに使われていたグラウンドの小屋で休んだりしていた。小屋には、部員数人が出入りしていたという。

ところが、小屋で横になっていた1年生部員3人(いずれも19歳)が、介抱する部員の呼び掛けに応じなくなり、同7時45分頃、女子マネジャーが119番した。救急隊到着時、3人は意識不明の状態で、2人はその後、意識が回復したが、心肺停止状態となった1人は8日夜も意識が戻っていない。

山本学長は搬送先の病院で、この部員の母親から「息子を返せ」と言われたという。

◆「怖い感じ」◆

同大によると、アメフト部員は女子マネジャーを含めて計80人。未成年の部員も多数いるが、ほとんどが7日、グラウンドで飲酒していたという。

アメフト部は昨年まで、全道大会を4連覇するなど道内の強豪だった。一方、学内では「飲酒量の多い部」とも言われていた。

1年生の女子学生(18)は、同部女子マネジャーの友人から「土、日の飲みが激しく、『一気コール』がかかる。だから早めに引き揚げるようにしている」と聞いていたという。「アメフト部では、新入生が一升瓶でラッパ飲みする習慣がある」と学内で聞いたこともあり、「怖い感じがしていた」という。

◆嘔吐の跡◆

パーティーが行われたグラウンドには、焼酎7本とウイスキー5本のボトル(いずれも4リットル)が空になって残されていた。ほかにも、チューハイやビールの空き缶(350ミリ・リットルや500ミリ・リットル)も計70本近くあり、参加した75人全員が飲んだとしても、多量のアルコールを摂取したことがうかがえる。現場を調べた小樽署によると、グラウンドには嘔吐
おうと
の痕跡が残っていたという。

大学事務局では、8日午後5時過ぎ、理事らに事情を説明していた部員ら約10人が、部屋から姿を見せ、報道陣に囲まれたが、全員が無言のまま足早に立ち去った。

(2012年5月9日10時01分  読売新聞)

2 件のコメント:

  1. 北海学園 古堂5/10/2012

    ご無沙汰しております。

    ごチームにおける今回の飲酒事故、本来ならば他のチーム心配とご迷惑をおかけしております。
    北海道のチャンピオンの見本にならなければならないはずなのに。
    昨年は北海道大学が飲酒事故で2試合を棄権しており、北海道内で二年続けての不祥事に今後は日本学生協会や他地区へも波紋が広がることが予想されます。

    この事態を受け、私自身も考え方を変えるざるをえない状態です。以前は「酒の飲み方を覚えるのも大学」と言っていましたが、今回の報道を受け大学からも「未成年者の飲酒は厳禁、強要しない」と全学生に向け一斉メールが発信された事もあり緊急ミーティングを開き、周知徹底しました。
    この後の最初の公式行事が定期戦のレセプション(夜の定期戦)になるかと思いますのでご理解の程宜しくお願い致します。

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    1. こちらこそご無沙汰しております。

      今回の件について、私は投稿したとおりの考えでおります。
      すなわち、全てを禁止することは何の解決にもならない、という考えです。

      ただし、未成年者の飲酒は法律で禁じられており、当然のことながら当部におきましても1・2年生の飲酒は認めておらず、特に数年前から菊地弘前部長先生のご指導のもと、厳しく禁止しております。

      従いまして、本学主管の定期戦レセプションにおいてもこれまで同様、未成年者にはアルコールを提供しませんのでご安心ください。

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