11/16/2012

禁煙デーの嘆き

本学では、来年4月1日からキャンパス内を全面禁煙とすることが決まっていて、ホームページその他で既にこれを「宣言」している。

東北学院大学 キャンパス全面禁煙に伴うお知らせ

これに伴い、今日から年内は4日間、年が明けてからは徐々に日にちを増やして「禁煙デー」が実施される。

【在学生・教職員の皆様へ】キャンパス内全面禁煙化に伴うご協力のお願い

今日がその初日。
禁煙デーには当番制で職員が禁煙指導の巡回をするが、私も初日1回目の巡回当番に当たっていたので、禁煙指導に行ってきた。

午前中ということもあって学生はまばら。しかも、禁煙デーについては喫煙所付近に立て看板を設置して事前にお知らせしてあったので、わざわざタバコを吸いに来る学生はほとんどいなかった。

何人か、喫煙所から歩いて行って校門から一歩外に出てタバコを吸い始めたので、キャンパス外ではさすがに「吸うな!」とまでは言えないので、禁煙デーのチラシを手渡ししつつ「灰皿持ってるのか? 絶対に吸殻をポイ捨てするなよ!」と言って、禁煙に向けた指導をした。

それから少しして、嘆かわしいことが起きた。

何と本学事務職員数名が携帯灰皿を持って校門を出、すぐ向かいの空き地でタバコを吸い始めたのだ。

先輩方ではあったが、こうしたことを私は見逃せない。
すぐに行って、「こんな所で吸うのは止めてください。私たちが学生に禁煙指導しているのに、すぐ目の前でタバコを吸われては困ります」と。

喫煙中の先輩曰く
「でも、外に出た学生に吸うなとは言えないよな?」
と、自分たちを注意しに来た私を牽制してきた。

そりゃ確かにそうなんだけど、大学がキャンパス内を全面禁煙とすることを決めた時点で、近隣地域での喫煙・吸殻ポイ捨てが問題化するのは分かっていたワケで、職員としてそうしたことをしないように社会人の先輩として学生たちに見本を示すぐらいの態度をとるのが私は当たり前だと思うが、この先輩方は、法律で規制されていないし、灰皿持参でポイ捨てもしないから文句言われる筋合いはない、とでも言いたげ。

こうした光景は他でも見かけることがある。
中学校や高校の裏門で屯してタバコを吸う先生方と思われるオトナたち。
私が中学生の頃は、そんな風に裏門の陰に隠れてタバコ吸うのは自分たち中学生だった。今は先生方がそれをしている。

恥ずかしいとは思わないのかねぇ?

私は、自分に年頃の子供がいたら、そんな先生がいる学校には絶対入学させないね。

私は、今でこそタバコを全く吸わないが、白状すると実は結構長い喫煙歴がある。なので、止められないという人の気持ちが全く分からないし、仕事中に席を立って外へ出てまで喫煙することがナゼ許されるのか、理解するつもりも全くない。

増してや、大学として全面禁煙化に取り組もうという禁煙デーの初日に、職員が堂々とキャンパスのすぐ目の前の空き地でタバコを吸うなど、私には到底理解できない。そういう職員の日頃の姿勢は、すなわち組織(大学)に対するロイヤルティ(loyalty=忠誠心)の欠如によるもので、このことが大学の衰退に直接的間接的につながっているのだと私は思う。

話が少し大きくなったように感じられるかもしれないが、一事が万事。こういうこと、こういう感覚を私は大事にしていきたいと考えている。

2 件のコメント:

  1. おっしゃる通りだと思います。
    もはやモラルを通り越して、人としてどう生きているかに直結してしまう気がします。
    憤りを感じるのはk_soneさんだけではないと思います。
    同じ気持ち、志の人と共に頑張りましょう。
    追伸:私も元喫煙者です。

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    1. hinoさん、コメントありがとうございます。
      思いを共有してくださって心強いです。

      はっきり言って今の時代、私のような考え方は余りにも多勢に無勢。凹むことも少なからずあります。

      でもこうして同じ志を持つ方の存在に気付き、励まされ、とても心強く感じます。
      お互い頑張りましょう!

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