1/05/2016

仕事始めに考えたこと

昨日の仕事始めは理事長の年頭挨拶から始まった。
土樋キャンパスの会場には多くの人が集まったが、泉キャンパスはまばら、多賀城キャンパスにいたっては状況分からず。(TV会議システムでやってます)

不思議なのは(不思議でもないけど)集まっているのはほとんど事務職員。教員はまばら。しかもその教員のほとんどは学部長や部長職などの役職についている。大学という組織がそれぞれ特異な構成要素から成り立っていることが改めて浮き彫りになった。

これって、アメリカンフットボールのチーム構成に似てないか?
ボールを前進させるために身を呈してブロックしているのに目立たないオフェンスラインはもちろん事務職員、
パスキャッチするまでは好き勝手走ってるかのように見えるワイドレシーバーは、華々しい研究成果を上げる教員で、
地道にボールを運ぶランニングバックは、学生たちを育てることに熱心な教員か。

目標だけが共通で、役割も資質も、求められる成果も何もかも大きく異なる人たちの集まり。
大学組織とアメリカンフットボールチームはよく似ている。

ところで、このチームをまとめあげるクォーターバックは誰なんだろう?

学長だったり、学部長だったり、事務部長だったり、ということになるのだろうが、ハドルの中で短い言葉で全てを伝えることができるクォーターバックに例えるのは少し難しいかな?

共通の言語(英語とか日本語じゃないよ。チーム固有の言い方)で話し、練習によって強固な信頼関係を築くことができるスポーツチームとそこは違うかもしれないけど、毎日起きてる時間のほとんどを一緒に過ごす職場の先輩後輩上司部下で信頼関係が築けないっていうのは、何でなんだろう?

ディフェンスチームで考えてみよう。
荒々しくL.O.S.に攻め込むディフェンスラインは、研究熱心な教員かな。
これをバックアップしてボールキャリアをピックアップするのが、教育熱心な教員、
ゆったり守って、全体を見渡す位置にいるディフェンスバックが事務職員と言えるのかもしれない。

ディフェンスは個人的なプレーの塊である、というのが私の拙いフィロソフィーだが、塊とするにはやはり強力なリーダーシップを発揮する選手と、その根拠となる皆が信頼する正しいシステムが必要。大学にはそれがあるのかな?

私は低いレベルのリーグでしかフットボールを(選手としても指導者としても)経験したことがないが、それでも、スポーツにおける組織論やコーチングが非常に進んでいると感じているし、アメリカンフットボールにおけるそれは、極めて高いレベルにあると確信している。

しかし、現実的にこれを職場で活かすことができていない自分がもどかしく、どうしたらもっと影響力を持って仕事をすることができるのかと、まもなく51歳を迎える今も思い悩んで日々職場でもがいてます。(=2011年に監督辞めるまでほとんど仕事してこなかったツケだね)


年頭所感 創立130周年を迎えて(東北学院大学公式ホームページ)
(↑冒頭に記した理事長年頭挨拶そのままではありません)


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