1/10/2012

仙台で成人式、5100人出席 「自覚と感謝」20歳の決意

「成人の日」の9日、仙台市の成人式が太白区の市体育館で行われた。東日本大震災からの復興に向け被災地が本格的に動きだす年に、大人の仲間入りをした新成人。振り袖やスーツを身にまとい晴れやかな表情の中にも、古里再建の担い手としての自覚をにじませていた。
 式典には約5100人が出席。冒頭、震災の犠牲者に黙とうをささげた。奥山恵美子市長は「若さとは力であり希望、失敗を恐れないチャレンジ精神でもある。皆さんの若さで復興を大きくけん引してほしい」と激励した。
 新成人を代表し、宮城学院女子大2年の渋谷夕果さんと東北文化学園大2年の竹丸直翔さんが「震災を通じて助け合うことの大切さと、人と人とのつながりの温かさを知った。感謝の気持ちを忘れず、次代を担う一員として一歩前へ踏みだすことを誓う」と宣言した。
 会場には新成人の運営スタッフ9人が企画した「交流の広場」が設けられた。14のブースが並び、地域イベントの企画や被災地での農業支援など、同世代の若者グループがそれぞれの活動をPRした。
 市によると、ことしの新成人は1万1168人で、前年より350人少なかった。

(2012年01月10日火曜日 河北新報

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