2/12/2017

艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず

本日14時よりラーハウザー記念東北学院礼拝堂において行われた、学校法人東北学院前院長で前学長の故星宮望先生の葬儀に参列させていただいた。

奉職して30年になるが、ラーハウザー記念東北学院礼拝堂において葬儀が行われるというのは聞いたことがなかった。今回の葬儀も、東北学院葬として行われるのではなく、東六番丁教会の牧師が司式を行うというものであった。

故星宮望先生とは、それほど親しく交わったことはなかったが、院長在職時に私が労働組合の書記長になったため団体交渉の席でお会いしたり、中高・榴ケ岡出身で学校法人東北学院に勤める教職員によって組織される同窓会「3L会」でお会いして、少しお喋りするような間柄だった。(望先生の弟さんには、私が多賀城キャンパス配属時に大層お世話になった)

さて、キリスト教による葬儀なので、おおまかな流れは礼拝と同じ。讃美歌を歌って聖書の言葉に耳を傾け、牧師の説教を聞く、という厳かなもの。歌われた讃美歌と聖書の箇所など、式次第は次のとおりである。

黙祷
招きの詞 マタイによる福音書 11章28〜30節
讃美歌 332(故人愛唱)
主の祈り
聖書 詩篇 126編5〜6節・コリントの信徒への手紙一 10章13節(愛唱聖句)
祈祷
説教
祈祷
讃美歌 285(故人愛唱)
頌栄 541
祝祷
黙祷
弔辞・弔電披露
遺族挨拶
黙祷
遺族退場

説教や弔辞の中で、故星宮先生が善きサマリア人のたとえを座右の銘にされていたという話があったが、私が星宮先生で思い出すのは、「艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず」というローマ人への手紙に記された言葉である。

確か、3L会でお聞きしたはずである。今日も、遺族挨拶の中で紹介されていた。
星宮先生はこの言葉を胸に、研究と教育に邁進されてきたのだろう。力強い言葉である。希望に溢れた言葉である。誰しも順風満帆とばかりはいかない人生において、最後、ご家族に「感謝。全てに感謝」とおっしゃられたと聞き、最後までキリスト者としてこの言葉を胸に生きられた星宮先生の、何か清々しい力強さのようなものを感じた。

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