【MSN産経ニュース】
田中文科相“完敗”? 3大学新設一転認可へ 来年開学見通し 文科省
2012.11.7 07:34 (1/2ページ)
田中真紀子文部科学相が秋田公立美術大(秋田市)など3大学の新設を不認可とした問題で、文科省が3大学を認可する方向で調整に入ったことが6日、関係者への取材で分かった。田中文科相は同日の会見で、近く立ち上げる検討会議で、新たな審査基準を策定し、改めて3大学新設の可否を判断すると表明したが、3大学側からの反発や訴訟リスクなどを考慮し、年内にも認可する方針。3大学は一転して来春開学できる見通しとなった。
ほかの2校は、札幌保健医療大(札幌市)と岡崎女子大(愛知県岡崎市)。
文科省によると、新たな検討会議で、経営面の安定性や学生確保の見通し、地域のニーズなどをより厳格に審査する新基準を策定。学生の募集時期が迫るなど時間的な制約が大きいことなどから、年内をめどに3大学が新基準に適合しているか田中文科相が判断するとしている。
田中文科相は2日、「大学設置認可の在り方を抜本的に見直す」と発言し、設置認可手続きを厳格化する考えを表明。「見直しを先送りにしたままの新設は認められない」として3大学を不認可とした。
2012.11.7 07:34 (2/2ページ)
しかし公私立大の設置を審査する大学設置・学校法人審議会は、法令上の問題がないことから「新設を認める」と1日に答申していたため、既に校舎の整備や学生募集の準備を進めていた大学側は「理不尽だ」などとして、いずれも法的措置の検討を表明するなど強く反発した。
田中文科相は6日の会見で、3大学への不認可判断について、「個別の大学のことは考えていないし、落ち度があるかも分からない」と述べるにとどめたが、文科省では開校を想定していた受験予定者へのケアや訴訟リスクなども考慮し、新基準で認める方向に転じた。
【引用ここまで】
--
大臣ひとりに振り回される世の中で良いのか?
今回の件、3大学とも設置基準に則って準備して申請し、法令上問題ないと審議会が認めたにも関わらず、そもそもその審議会のあり方が気に入らないから新設を認めないなんて道理に合わない。
確かに、平成3年の設置基準大綱化は大学界を大きく揺るがし、その後も規制緩和の潮流に大学界も他とたがわず飲み込まれた。
18歳人口が減少し続けるにも関わらず、大学の数は増え続け、定員を満たすための競争が始まって、結果的に進学率が高まると同時に著しく学力レベルの低い大学生が増えたのは事実。大臣の言いたいことも分からないではない。
しかし、だからと言って理不尽な態度で性急に解決できる問題ではない。
結果オーライなエンディングになるのだろうし、失敗したら大臣をすぐ替えるというやり方は好きではないが、この大臣がこのまま文科省に居座ってこの国の教育は大丈夫なのだろうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿