小雨が降る中、仙台市陸上競技場で2016年度東北学生アメリカンフットボールリーグ戦の開幕戦、東北学院大学Kayaks対岩手大学バイソンズ戦が行われた。
試合は、Kayaksのキックオフで始まった。
岩大は好リターン、敵陣45ヤード付近からこの試合最初の攻撃を開始した。パス攻撃で立て続けに1stダウンを獲得し、KayaksのDBがチップしたボールを岩大レシーバーがキャッチするなどして、ゴール前4ヤードまで前進。ここからはラン攻撃を続けてタッチダウン。ポイントアフタータッチダウンのキックも成功で、0対7と先制した。
続いて、岩大のキックオフで試合再開。Kayaksは自陣30ヤード付近から攻撃。
最初のパスは成功したが、2ndダウンのパスは失敗で、3rdダウンのロングパスを成功させるも反則で罰退。繰り返しの3rdダウンの攻撃でパスを試みるもQBサックで4thダウンのパントへ。しかし、ここで岩大がパーソナルファウルを犯してオートマチック1stダウン。Kayaksは運良く自陣24ヤードから1stダウンの攻撃権を得た。
ここで流れを引き寄せたかったKayaksだが、続けてパスを失敗。結局パントで攻撃権を岩大に譲った。
岩大は、敵陣48ヤード付近という絶好のフィールドポジションで攻撃権を獲得。ランとパスでバランス良く攻撃を組み立て、7プレーでタッチダウン。キックも成功で、0対14と得点を重ねた。
岩大のキックオフで試合再開。Kayaksのリターンはスピードに乗りきれず、なかなかゲインできない。自陣30ヤード付近からの攻撃で4thダウンとなり、ギャンブルを試みたところ岩大のオフサイドでKayaksは1stダウンを獲得。Kayaksに運は味方している様子。
ここから第2クォーター。
2ndダウン残り11ヤードとなったところで、ランプレーでロングゲイン。敵陣25ヤード付近で1stダウンを獲得し、Kayaksは得点する絶好のチャンス。3rdダウン残り14ヤードと追い込まれたが、ロングパスを成功させてタッチダウン。ポイントアフタータッチダウンのキックも成功で7対14とした。
Kayaksのキックオフで試合再開。岩大は、自陣42ヤードからランプレー2つで1stダウンを獲得。直後にワイドレシーバーへの縦パスを通してあっさりとタッチダウンを奪い返す。Kayaksにとっては、1本返した直後に僅か3プレーでタッチダウンを奪い返され、さっきまで味方していた運をここで手放すような形に。キックも成功で、7対21と再びリードを広げられる。
岩大キックオフで試合再開。Kayaksのリターンチームは、足が止まってしまっていてゲインできない。自陣18ヤード付近からの攻撃。ランアフターキャッチで1stダウンを獲得するも、続く攻撃で反則を繰り返し、攻撃権は岩大へ。
岩大は敵陣40ヤード付近から、またも絶好のフィールドポジションから攻撃開始。
ラン、パス、ランの3プレーでタッチダウン…かと思ったが、ここは反則があってやり直し。なかなかパスが成功せず、ここはKayaksディフェンスが守り切るかと思えたが、エンドゾーン内で痛恨のパスインターフェアランスを犯し、岩大はゴール前2ヤードで1stダウンを獲得。Kayaksは岩大にタッチダウンを献上し、キックも成功で、7対28とさらにリードを広げられる。
岩大のキックオフで試合再開。岩大の反則があり、Kayaksは自陣45ヤードというフィールドポジションを得たが、2ndダウンのパスをインターセプトされ、攻守交代。Kayaksは嫌な流れに陥りそうだったが、岩大も反則による罰退でリズムを狂わせたのか、今度はKayaksがパスをインターセプトして、再び攻守交代となった。
Kayaksは自陣47ヤード付近から攻撃開始。岩大のパスインターフェアもあって敵陣30ヤード付近まで攻め入ったが、時間が足りずここで前半終了。
後半、第3クォーターは岩大のキックオフで開始。Kayaksは自陣29ヤード付近から攻撃開始。パスとランをバランスよく組み立て、4プレーで敵陣31ヤード付近まで攻め込む。しかしここからパスが通らず、途中双方の反則の相殺などもあったが、4thダウン残り4ヤード、敵陣25ヤード付近でKayaksはギャンブルを選択。しかし、パス失敗で攻守交代。
この後半最初の攻撃シリーズはリズムも良く、再び試合開始直後のようにKayaksに運が味方するかと思えたが、残念ながらここでのギャンブル失敗が大きく響き、流れを引き寄せることが難しくなったように感じられた。
攻守交代により、岩大は自陣25ヤード付近から攻撃開始。ここからはランプレー中心に攻撃を組み立て、12プレーで75ヤードをゲインしてタッチダウン。12プレーの内パスは2回だけ(成功1失敗1)で、時間をたっぷり使われて、Kayaksは心身共にかなり消耗を強いられたように見えた。ポイントアフタータッチダウンのキックも成功し、岩大は7対35とリードを広げた。
岩大のキックオフで試合再開。ボールがアウトオブバウンズに出たため、Kayaksは自陣35ヤードからの攻撃。プレーが乱れ、3rdダウン残り12ヤードとなったところで第3クォーターが終了した。
第4クォーター、Kayaksは自陣33ヤードからの3rdダウンの攻撃でパスを成功させたが反則があり、結局パントで攻撃権を放棄。良いパントを蹴ったがタックルが甘くリターンを許す。しかし、岩大に反則があったため、罰退により岩大は自陣34ヤード付近からの攻撃となった。
岩大はランプレー中心に組み立てるが、反則もあって3rdダウン残り18ヤードとKayaksディフェンスが踏ん張る。しかし、ここで教科書どおりのQBドローが見事に決まり、岩大は1stダウンを獲得。その後もランプレー中心に時間を使いながら前進を図るが、ハンドリングをミスしてボールをファンブルし、Kayaksがリカバー、攻守交代した。このあたり、岩大も慎重にプレーをしているが、反則がやや多い。リーグ戦初戦ということで、試合勘がまだ働いていないのかもしれないが、十分な注意と準備が必要だと感じた。
ファンブルリカバーにより、Kayaksは自陣38ヤード付近から攻撃を開始。ランプレーとパスプレーでそれぞれ1stダウンを獲得するも7プレーを費やしてようやく敵陣27ヤード付近へ。その後パスを投げるも通らず、岩大のパスインターフェアによって敵陣12ヤード付近まで攻め入りタッチダウン。キックは失敗で、13対35とした。
残り時間僅か、3タッチダウン差だが、Kayaksはオンサイドキックを選択し、失敗。岩大は敵陣49ヤード付近から攻撃を開始し、ランプレーで時間を消費しながら前進。Kayaksディフェンスも健闘するが、ラストプレーで岩大は敵陣14ヤード付近からフィールドゴールを成功させ、13対38となったところで試合が終了した。
0 件のコメント:
コメントを投稿